その新鮮さや改革の志をかって支持をしていた松沢知事だが、就任半年経っ
ても議会との混迷は続くばかり、議会の側のアレルギー的な反応もどうかと思
うが、どうやら松沢知事のあの軽さと基本方針をたやすく変える朝令暮改の政
治姿勢が批判の根本にあるらしい。
「どんな政策をとられても、それが県民の意思として選挙で選ばれた人(知事)
のものである限り、私たち(公務員)はその政策の実現に向けて働きます。も
ちろん反対意見や消極的な意見がある中でも批判に耐えて働きます。しかし働
き始めたと思ったら当の親方(知事)が批判にあっさりと負けて方針を変えて
しまったのでは、以後何をすることもできません。」
とは今回知事が掲げた政策の焦点となる部門で働いている県職員の言葉。確
かに水源環境税の問題にしてもお金の集め方の問題で方針が二転三転した。懸
案の副知事問題でも経費節減のため三人から二人に人数を減らすと言っていた
方針が、議会の反発に合うや今度はやっぱり三人と、たやすくその方針を変え
てみせた。
そして知事として対話すべき相手を県民の代表である議会に求めず、マスコ
ミに情報をリークしてしまう傾向がある。
やっぱりダメかなぁ。この人では。と最近では私も思い始めている。
時代の転換期にあって、私たちの生活が将来どのようになるか?なんていう
ことは実はだれにもわからない。当の政治家にもわからないというのがホンネ。
国民もそれをうすうす感じている。まるで山で遭難した登山隊のような今の日
本で、リーダーに求められるのはこの道を進もうと決めたら多少の困難にめげ
ず進むことなのではないか?不安の声や別の道を進もうと批判する声は必ずあ
るが、それに負けてたやすく道を変えるようなリーダーにだれも命を預けよう
とは思わない。
松沢さん、あなたが長野の田中知事や東京の石原知事、逗子の長島市長にな
ろうとマネてみても滑稽なばかりだし、いたずらに議会と知事の対立の構図を
作って県民のひいきを集めようとしても良識ある県民はただただしらけるばか
りだと思うがいかがだろうか。
松沢さん、あなたはあなたのスタイルで、真摯にまっすぐに自らの思いを表
現し、機をてらわず、おもねず、そして曲げず私たちのリーダーとして道を進
んで欲しいのです。いわんやその知事の重責をたやすく投げ出そうなどと夢に
も思わざること願います。
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